目次
M&Aとは
Mergers&Acquisitionsの略で、企業の合併・買収のこと。
M&Aを実施するにはデュー・デリジェンスが重要になる。買収側が買収対象企業の資産価値や将来の収益見込みに関して、検証を行い、買収の妥当性を評価する。
デュー・デリジェンス
M&Aに際し、買収先の企業価値の算定と自社のリソース(研究開発、生産、販売)との重複部分の明確化を行う。
詳細な企業価値算定などは交渉段階に入り、情報開示が始まってからになる。準備段階では簡易的なデュー・デリジェンスに限定される。
企業価値算定方法
・コストアプローチ
譲渡企業の純資産価値に着目した評価方法
・マーケットアプローチ
株式市場における取引額を基準に算定する評価方法
・インカムアプローチ
譲渡企業の収益力に着目した評価方法
M&Aのメリット・デメリット
メリット
・範囲の経済の拡大
多様性が増やすことによって、経営資源の有効活用を行う。
・リスク分散、自社の弱みの補強
異業種への進出によって、事業の柱を増やすことによって、リスク分散を行うことができる。
・規模の経済の拡大
同業種におけるM&Aでは規模の経済や経験曲線効果の実現につながる。
・短時間での戦略展開
デメリット
・短時間での意思決定に調査が追いつかない。
・人事、労務面の融合がスムーズにいかない。
M&Aの体系
経営権の移転を伴うM&A
経営権の移転を伴うM&Aは多岐にわたる。
合併
合併は吸収合併と新設合併が存在する。
吸収合併
新設合併
買収
株式買収
株式買収の方法としては、ある企業の発行済株式を取得して子会社化する方法、新株発行増資を引き受けて会社の経営権を握る方法、株式交換によって株式を取得し子会社化する方法がある。
資産買収
買い手に事業を譲渡する。