Economics

均衡国民所得

均衡国民所得とは

別称、均衡GDPという。財市場の需要Ydと供給Ysが均衡する国民所得Yのこと。その前に、総供給Ys、総需要Ydに関して説明する。

総供給Ys

一国全体における財・サービスの供給(生産)の総額である。広義の国民所得は国内総生産(GDP)と捉えることができるため、総供給Ys国民所得Yとなる。

たとえば、GDPが500兆円のとき、生産された500兆円分の財・サービスが供給されるため、GDP=総供給Ysとなる。

総需要Yd

生産された付加価値額の合計額(=GDP)、一国全体の需要である。

Yd=C+I+G+EX-IM

C:消費、I:投資(民間投資)、G:政府支出、EX:(輸出)、IM:(輸入)

下記項目はGDPから控除する。

  • 輸入(諸外国から輸入されたところで、日本の物の生産は増えない。)

閉鎖経済モデル

閉鎖経済では、貿易がなどの海外との取引がない。

Yd=C+I+G+EX-IM・・・①

C:消費、I:投資(民間投資)、G:政府支出

租税を考慮する。。。

租税には2種類存在する。

  • 定額税:所得に依存しない固定的な税金
  • 定率税:所得の一定の比率にあたる金額を税金

※ケインズ型消費関数では政府部門を考慮する場合、定額税が採用される。

定額税を考慮した場合

①式へ、租税(定額税)を考慮した消費関数を代入する。

Yd=cY-cT+C0+I+G

c:限界消費性向、Y:国民所得、T:租税、C0:固定費、I:投資(民間投資)、G:政府支出

投資(I)や政府支出(G)などの需要項目が増加するとグラフは上方へシフトする。

たとえば、政府支出G減少した場合↓

生産物需要の減少↓ ⇨ 日本のGDPの減少

 

均衡国民所得の決定

均衡国民所得(均衡GDP)とは、財市場における総供給Ys=総需要Ydになる時の国民所得Yである。総供給Ys、総需要Ydに関しては前項において説明した。

Y” = (-cT+C0+I+G)
       1-c

c:限界消費性向、T:租税、C0:固定費、I:投資、G:政府支出

たとえば、政府支出Gを10兆円増加した場合は

1/(1-c)倍である。この時cは0.8(0<c<1)なので2.5倍になる。つまり、均衡GDPは25兆円増加する。

超過需要と超過供給

総供給Ys(生産量)<総需要Yd(消費量)超過需要

総需要Yd(消費量)<総供給Ys(生産量):超過供給