景気循環と理論の関係性
リアル・ビジネス・サイクル理論
リアル・ビジネスサイクル理論(real business cycle theory)とは実物的景気循環理論という。
景気循環が生じる要因は、経済に組み込まれていない突然の技術革新や天災などが実物的ショックとして影響を与えるため(供給者の要因)という考え方。
目次
リアル・ビジネス・サイクル理論の経緯
1970年代
初期の新しい古典派モデルでは、景気循環を引き起こす要因として予期されない貨幣的ショック重視した。
1980年代
新しい古典派は景気循環の要因として突然の技術革新や天災などが実物的ショックを強調する様になった。
これが、「リアル・ビジネス・サイル理論」である。
成長会計
現実経済における経済成長の要因は何かを示したもの。
Y:生産量、A:技術水準、K:資本ストック量、L:労働投入量、α:資本分配率
(総生産から出資者へどの程度支払われるかの割合、0<α<1)
TFP(Total Factor Productivity)
TFP(全要素生産性)とは、労働生産性、資本生産性の様な個別的な生産要素の部分生産ではなく、すべての生産要素投入量と産出量の関係を計測するための指標である。
たとえば
家計の貯蓄が、国内での投資に向かえば、それは成長会計式の右辺第2項α(ΔK/K)の値を増やし、国内産出量の増加につながる。