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所得の増加に対する消費の増加率を表す指標である、限界消費性向と国内支出の増加に対する輸入の増加率を表す、限界輸入性向について、数式や具体例を用いて誰でも、1分間で理解できるように解説します。
限界消費性向とは?
所得が1単位増加した場合に、その1単位の所得増加に対して、消費がどれだけ増加するかを示す指標です。
限界消費性向は以下のような式で表されます。
MPC = ΔC / ΔY
ここで、MPCは限界消費性向を表します。ΔCは消費支出の変化を示し、ΔYは所得の変化を示します。
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目次
例えば
ある人の所得が1万円から2万円に増えたとします。このとき、消費支出が1万円から1.5万円に増えたとします。この場合、限界消費性向は以下のように計算できます。
MPC = (1.5万円 – 1万円) / (2万円 – 1万円) = 0.5
つまり、この人は所得が1単位増加するごとに、消費支出が0.5単位増加するということになります。
限界輸入性向とは?
国内支出が1単位増加した場合に、その1単位の支出増加に対して、輸入がどれだけ増加するかを示す指標です。
限界輸入性向についてです。限界輸入性向は以下のような式で表されます。
MPI = ΔM / ΔY
ここで、MPIは限界輸入性向を表します。ΔMは輸入の変化を示し、ΔYは国内支出の変化を示します。
例えば
ある国の国内支出が1兆円から1.2兆円に増え、そのうち輸入が2000億円から2500億円に増えたとします。この場合、限界輸入性向は以下のように計算できます。
MPI = (2500億円 – 2000億円) / (1.2兆円 – 1兆円) = 0.5
つまり、この国の国内支出が1単位増加するごとに、輸入が0.5単位増加するということになります。