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この記事では、誰でも、1分間で理解できるように棚卸資産と売上原価について、紹介します。どちらも、企業の財務状況を把握する上で重要な指標です。
棚卸資産とは?
企業が保有する在庫商品の価値を表します。
例えば、製品や商品、原材料などです。在庫品は、製造業や小売業、卸売業など、多くの企業で重要な資産の1つであり、その量や価値は企業の業績に影響を与えます。
棚卸資産の計算式は以下の通りです。
棚卸資産 = 在庫品の原価合計
ここで、原価とは、製造や仕入れに必要な原材料や人件費、輸送費など、商品を生産するために必要な費用の総額を指します。
例えば
ある製造業者が、製品を生産するために必要な原材料を1,000,000円で仕入れ、人件費や輸送費などの費用が100,000円だったとします。
そして、その製品を完成させた後、まだ販売されていない在庫品が、2,000個あります。この場合、棚卸資産は以下のように計算されます。
棚卸資産 = 2,000 × (1,000,000 + 100,000) = 2,200,000円
以上のように、在庫品の原価を合計した金額が棚卸資産となります。
売上原価とは?
ある期間内に販売された商品の生産に必要な費用の総額を指します。売上原価は、企業の財務状況を把握する上で重要な指標であり、利益を算出する上でも重要な役割を果たします。
売上原価の計算式は以下の通りです。
売上原価 = 製造原価合計 + 仕入原価合計
ここで、製造原価とは、製品を生産するために必要な原材料や人件費、輸送費など、製造に関する費用の総額を指します。
一方、仕入原価とは、商品を仕入れるために支払った費用の総額を指します。
例えば
ある小売店が、1か月の間に販売した商品の製造原価が1,000,000円、仕入れ原価が500,000円だったとします。この場合、売上原価は以下のように計算されます。
売上原価 = 1,000,000 + 500,000 = 1,500,000円
売上原価が1,500,000円であることは、この小売店が商品を販売するために支払った総費用を表しています。
つまり、商品を販売するためには、売上原価に利益を上乗せした価格を設定する必要があります。
利益を生み出すには?
利益の計算式は以下の通りです。
利益 = 販売額 – 売上原価 であるので
この小売店が商品を1,800,000円で販売した場合、売上は1,800,000円になりますが、売上原価が1,500,000円であるため、利益は300,000円になります。